新型コロナ感染症が猛威を振るい、介護施設でのクラスターも増えています。
感染症の勉強は難しくて時間もかかりますよね。
感染症の分かりやすい本を探したところ発見した書籍がこちらです。
本書より新型コロナウイルスの部分を厳選してお伝えします!
はたらく細胞ってどんな本?
『はたらく細胞』とは免疫細胞やウイルスを擬人化し、発熱や咳などあった時に体の中では何が起きているのか?
その様子を免疫細胞vs病原体のバトルとして描いた群像劇です。
ギャグありシリアスありで楽しく勉強できる作品ですよ。
2021年1月からはアニメ第2期も始まり非常に人気のあるマンガです。
2016年には『このマンガがすごい』オトコ編の第7位を受賞し、厚労省のHPでもHTLV-1の啓蒙活動の際に同作品のアニメが起用されました。
作者さんは元々は医療知識が無い方だったそうです。
しかし医師監修のもと、しっかりと作り上げているのであの面白さが実現したのではないでしょうか。
菌とウイルスって何が違うの?
ウイルスと細菌の違いについて本書ではこのように書かれています。
ウイルスは細胞に取り付かなければ増えることができないので、「生き物」とするには微妙な存在であるとあります。
免疫や感染予防についてもイラスト付きで分かりやすく解説しています。
新型コロナウイルスに関する項目より
新型コロナウイルスとは
本書によると、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は2002年に流行したSARSコロナウイルスと同じく”コロナウイルスの一種”とあります。
そして重症化しやすいのは次のように書かれています。
肥満
高血圧
糖尿病
それに加えて、皆さんご存じの通り高齢者。
細菌ではないため抗生物質が使用できず、本書発売当時はワクチンは国内未承認でした。
しかし2021年2月12日にファイザー製のワクチンが特例承認されましたね!
コロナワクチン特例承認Yahooニュースより
感染方法
主な感染方法は飛沫と接触とあります。
エアロゾル感染にも触れられており、その場合ウイルスは遠くまで移動できるとも書かれています。
エアロゾルとはザックリ説明すると水蒸気やホコリにウイルスが紛れたものです。
潜伏期間
感染してから発症するまでを潜伏期間と言います。
新型コロナウイルスの潜伏期間は1日から2週間と長めです。
若く健康な人なら、ほとんど症状が出ない事もあると本書では語られています。
症状が出ない、または症状が軽い場合には気づかないうちに他の人に感染させてしまうこともあると警鐘を鳴らしています。
今ではすっかり聞き慣れた「3密を避けましょう」というのは、無症状の感染者が病気を広めてしまうからではないでしょうか。
症状
新型コロナに感染した場合の主な症状は、上気道炎と肺炎と書かれています。
重症化した場合は呼吸不全、敗血症、多臓器不全とあります。
予防するには
体内へ侵入させないことが大切であると本書では語っています。
『WHO(世界保健機構)が勧める予防法』は次の通りです。
- 手を清潔に保つ
- 咳をくしゃみをする人からの距離を保つ
- 距離が保てない場合はマスクを使う
- 室内では密集しないように実況する
- 具合が悪い時は自宅にいるようにする
- 発熱咳呼吸が苦しい場合は医師の診察を受ける
特に手洗いは身近かつ効果的な感染症対策です。
『はたらく細胞公式』が手洗いイラストの無償提供をしてくれていますよ!
もう一つの対策法としてワクチンで予防する方法が挙げられています。
ワクチンの作り方ですが、インフルエンザの一例を取るとこの流れになります。
- その年に流行りそうなインフルエンザの形を予想
- ウイルスを増やしておく
- 増えたウイルスから毒素や感染する力を失わせる
- ワクチン完成
これを体内に入れる事で免疫細胞が抗体を作ってくれるようになります。
すると病気に感染しにくくなったり、発症しても軽症で済むようになったりします。
今流行っている新型コロナもインフルエンザのようにウイルスに分類されます。
なのでワクチンを作って新型コロナウイルスに対抗しようと世界中が頑張っているのです。
まとめ
・新型コロナウイルスの感染方法は飛沫や接触
・手洗いうがいをして感染を防ごう
・人との距離を保とう
これまでの内容を、非常に簡単な表現を使って分かりやすくしてくれたのが『感染症を正しく学べる!はたらく細胞 ウイルス&細菌図鑑』なのです。
本書の表紙上部には『小学校中学年から』と表記されています。
小さな子供が理解できるように、易しい言葉を使ってイラストも交えて解説してくれています。
感染症を学ぶためのキッカケや入門書としてオススメする一冊ですよ。
それでは今回はこのへんで。
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